8月度の観察記録
カテゴリ : 2018年
2018年8月度の観察記録です。
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平成30年  8月 12日(日)9:30〜13:00

作成:田畑恭子 監修:瀧川正子
写真協力:伊藤義人氏
参加者:大人 14名,子ども 4名 
天気:晴のち大雨のち曇り一時雷を伴う

今年の夏は猛暑日が続き、名古屋市では8月に入ってから最高気温40℃越えも記録しました。朝から非常に蒸し暑い中で歩き始めましたが、途中スコールのような大雨となり、この観察会には珍しく里山の家で一時雨宿りをしました。雨は間もなく上がり、後半は湿地の植物を観察することができました。

里山の家での持ち込み観察項目:ダイオウヒラタクワガタ,スズムシの幼虫,ヨーロッパナラ,ドロバチの巣とその中に入っているクモ,クロヘリヒメテントウ,灯火採集で採れた甲虫の標本箱  

最初に里山の家の屋根の上の植物が茶色く枯れているのを見ました。散水装置が故障のためとのことでした。そこで高校生が捕虫網で捉えたアメリカジガバチを見せてくれました。木陰では中学生が木の幹を歩くナナフシを見つけました。今年の観察会では緑色の個体をよく見かけましたが、これは茶色い個体でした。

里山の家の屋根(名古屋平和公園) アメリカジガバチ(名古屋平和公園) ナナフシ(名古屋平和公園)
里山の家の屋根 アメリカジガバチ ナナフシ

コナラの樹液にカブトムシのメスが来ていました。近くにキマワリも見つけました。足元の植物はハンゲショウと紹介されましたが、ここでは一般的に見られるようには葉が白くならないとのことでした。

カブトムシ(名古屋平和公園) キマワリ(名古屋平和公園) ハンゲショウ(名古屋平和公園)
カブトムシ キマワリ ハンゲショウ

クズの芽にマルカメムシの卵がついていました。成虫もたくさん見かけました。クズではコフキゾウムシも見られました。すぐそばにあったキンミズヒキの葉は羽状複葉で、小葉の大きさが不揃いなのが特徴との説明がありました。

マルカメムシの卵(名古屋平和公園) コフキゾウムシ(名古屋平和公園) キンミズヒキ(名古屋平和公園)
マルカメムシの卵 コフキゾウムシ キンミズヒキ

気象予報士の試験を受けたことがあるという参加者が、スマートフォンでインターネットの雨雲情報を見て、間もなく大雨が降ると言いました。その時はよく晴れていて雨になるとは思えませんでしたが、その後イヌホオズキの仲間の実ナガコガネグモがバッタの仲間を捉えた姿、クズの葉にとまったアカクビボソハムシを観察しているうちに、予告から30分後には土砂降りになりました。

イヌホオズキの仲間の実(名古屋平和公園) ナガコガネグモ(名古屋平和公園) アカクビボソハムシ(名古屋平和公園)
イヌホオズキの仲間の実 ナガコガネグモ アカクビボソハムシ

里山の家で一時雨宿りすることになり、急いで戻りましたが、中には虫捕りの道具を傘代わりにする人もいました。しばらくはやみそうにない雨を見て、急きょ里山の家で夏越しする昆虫についてのミニレクチャーが始まりました。昆虫の種によっては冬越しだけでなく夏越しするものがあり、正確には解剖して生殖腺が発達しているかどうかを見ないと断定はできないそうですが、それぞれ涼しい場所を選んで過ごしているようです。

ビーティングネットを傘代わりに(名古屋平和公園) 里山の家でミニレクチャー(名古屋平和公園) 昆虫の夏越し観察のプリント(名古屋平和公園)
ビーティングネットを傘代わりに 里山の家でミニレクチャー 昆虫の夏越し観察のプリント

雨が上がったので、再び外へ出て湿地に向かうことにしました。その途中雨が降り出す前には聞こえなかったツクツクボウシの声がよく聞こえてきました。観察会終了後の里山の家でこのことについて話していたところでは、雨のせいで気温が下がり、それまで鳴いていたアブラゼミやニイニイゼミが鳴きやんだためにツクツクボウシの声だけが聞こえていたのだろうということになりました。 スモモ池の上の木にアオサギが2羽来ていました。湿地ではマメコガネが後ろの脚を上げたおなじみのスタイルで止まっていました。水辺で咲いているワレモコウミズギボウシシロバナサクラタデサギソウを次々と観察して、田んぼの方に移動しました。

アオサギ(名古屋平和公園) マメコガネ(名古屋平和公園) ワレモコウ(名古屋平和公園)
アオサギ マメコガネ ワレモコウ
ミズギボウシ(名古屋平和公園) シロバナサクラタデ(名古屋平和公園) サギソウ(名古屋平和公園)
ミズギボウシ シロバナサクラタデ サギソウ

田んぼではイネが実をつけていました。田んぼのわきには小さなカエルがあちこちで跳ねていました。ヌマガエルを観察したあとで、カエル好きの中学生がニホンアカガエルを捉えて見せてくれました。体色が白っぽい個体でした。帰り道でコハンミョウがたくさん見つかりました。近づくとすぐに飛んで離れてしまうので、写真を撮るのが大変でした。 今日の降雨量はそれほど多くはなさそうですが、森の生きものは久しぶりの雨のおかげで少し色鮮やかさを取り戻したようでした。

ヌマガエル(名古屋平和公園) ニホンアカガエル(名古屋平和公園) コハンミョウ(名古屋平和公園)
ヌマガエル ニホンアカガエル コハンミョウ

平和公園での観察項目:アメリカジガバチ,里山の家の屋根の枯れた草,キノコ,カブトムシ,キマワリ,マユタテアカネ,ハンゲショウ,イトトンボ,クズについたマルカメムシの卵,キンミズヒキ,アオドウガネ,イセノナミマイマイ,ショウリョウバッタ,トウカエデ,メダカナガカメムシ,アオマツムシ,ヌルデ,マメガキ,ヘクソカズラ,アリ,イシミカワ,胴体を食べられたアオスジアゲハ,ウンモンクチバ,イヌホオズキ,アカクビボソハムシ,バッタ類を捕食中のナガコガネグモ,平和公園のゾウムシの標本箱,アキマダラカメムシ,オサギ,クコの花,アブラゼミ・ニイニイゼミ・ツクツクボウシの声,ワレモコウ,マメコガネ,シロバナサクラタデ,サギソウ,ミズギボウシ,チゴザサ,ヌマガエル,イネ,スズメよけの網にからまったカブトムシ,コハンミョウ,ニホンアカガエル