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『なごや平和公園の自然 2007』
伊藤 義人(著)
価格:\1,800(税込み)

 2003年10月から,なごや平和公園自然観察会の記録を作り,このホームページにずっと掲載してきています.
 ホームページだけでなく,本の形でまとまった記録がほしいという強い要望があり,2004年から観察記録を,毎年「なごや平和公園の自然(1,2,2006)」というタイトルの本にそれぞれまとめました.今回は,その第4回目です.
 なごや平和公園自然観察会は,貴重な自然が残されているこの公園で,自然を観察し,参画型で自然のたくみさを体感する会です.自由に自然を楽しみ,同好の仲間を大切にする会です.
 この冊子がなごや平和公園の自然を多様に楽しむための一助となれば幸いです.

※書店では販売しておりません。自然観察会の際、またはなごや東山の森づくりの会の里山の家にて購入できます。


2008年1月
伊藤 義人
(『なごや平和公園の自然2007』はじめに より抜粋)

『なごや平和公園の自然 2006』
伊藤 義人(著)
価格:\1,500(税込み)

※書店では販売しておりません。自然観察会の際、またはなごや東山の森づくりの会の里山の家にて購入できます。

 2003年10月から,なごや平和公園自然観察会の記録を作り,ホームページにずっと掲載してきています.

 〈なごや平和公園自然観察会 http://heiwakoen.sakura.ne.jp/sizen-kansatukai/)

 また,2004年と2005年の観察記録を,「なごや平和公園の自然」と「なごや平和公園の自然?」というタイトルの本にそれぞれまとめました.カラー写真をふんだんに載せたもので好評でした.ホームページだけでなく,本の形でまとまった記録が引き続きほしいという強い要望があり,また,最近の印刷技術の進歩により,少数部数でもかなり廉価に印刷が可能になってきており,今後,毎年の観察記録を本の形でも残すことになりました.そこで今回,2006年の観察記録を「なごや平和公園の自然2006」として,刊行することになりました.

 名古屋市の平和公園(147ha)といえば,墓地という印象を持つ人が多いと思います.戦後の名古屋市の復興事業において,市内の多くのお寺からお墓をこの平和公園に移設させたことはよく知られています.そのため,平和公園は墓地公園と思っている市民が多いと思います.実際に,北部の大部分は墓地などの人工施設が多くありますが,約50haの南部地区には通称「市民の森」と呼ばれる雑木林などが広がっています.このことは意外と知られていないようです.戦争中に,薪として樹木がすっかり切られてしまった後で,大半が自然に再生した雑木林です.一部は,芝生広場などになり,また畑地として農耕が続いているところもありますが,名古屋市の計画に従って公園としての整備が進んでいます.名古屋にオリンピックを誘致するという話があったときのメイン会場の候補地になった場所でもあります.

 この地域は痩せ地ですが,それはそれで貴重な植生もあり,また,野鳥好きな人たちのバードウォッチングの格好のフィールドにもなっています.元々は,この地域は典型的な里山でした.今は,農家の住民がいるわけではないので,なごや東山の森づくりの会の人たちが,小さな水田などをつくり,里山復元に取り組んでいます.

(なごや東山の森づくりの会 http://higashiyama-mori.sakura.ne.jp/)

 なごや平和公園自然観察会は,大都市の1つである名古屋市において,貴重な自然が残されているこの平和公園で,毎月第2日曜日の午前中に開催されています.自然を楽しみ,自然と一体となる喜びを知る会です.自然の楽しみ方は多様ですが,特定の人からの説明に頼って知識を増やそうとか,逆に知識をひけらかすようなことはせず,直接,自然を観察し,参画型で自然のたくみさを体感する会です.自然に自然を楽しみ,同好の仲間を大切にする会です.

 この冊子がなごや平和公園の自然を多様に楽しむための一助となれば幸いです.

2007年1月
伊藤 義人
(『なごや平和公園の自然2006』はじめに より)

『なごや平和公園の自然 2』
伊藤 義人(著)

価格:\1,500(税込み)

※書店では販売しておりません。自然観察会の際、またはなごや東山の森づくりの会の里山の家にて購入できます。

 2005年1月に「なごや平和公園の自然」というタイトルの本を,なごや平和公園自然観察会から出しました.2004年の1年間のなごや平和公園の自然観察会の記録をまとめたものでした.その後の観察記録は,なごや平和公園自然観察会のホームページに載せていました.
http://heiwakoen.sakura.ne.jp/sizen-kansatukai/
 しかし,ホームページだけでなく,やはり本の形でまとまった記録がほしいという要望が出てきました.そこで,2005年の1年間の月例の自然観察会の記録をもとに,写真を多くするなどして再編集して冊子にしたのが,この「なごや平和公園の自然 2」です.

 名古屋市の平和公園(147ha)といえば,墓地という印象を持つ人が多いと思います.戦後の名古屋市の復興事業において,市内の多くのお寺からお墓をこの平和公園に移設させたことはよく知られています.そのため,平和公園は墓地公園と思っている市民が多いと思います.実際に,北部の大部分は墓地などの人工施設が多くありますが,約50haの南部地区には通称「市民の森」と呼ばれる雑木林などが広がっています.このことは意外と知られていないようです.戦争中に,薪として樹木がすっかり切られてしまった後で,大半が自然に再生した雑木林です.一部は,芝生広場などになり,また畑地として農耕が続いているところもありますが,名古屋市の計画に従って公園としての整備が進んでいます.名古屋にオリンピックを誘致するという話があったときのメイン会場の候補地になった場所でもあります.
 この地域は痩せ地ですが,それはそれで貴重な植生もあり,また,野鳥好きな人たちのバードウォッチングの格好のフィールドにもなっています.元々は,この地域は典型的な里山でした.今は,農家の住民がいるわけではないので,なごや東山の森づくりの会の人たちが,小さな水田などをつくり,里山復元に取り組んでいます.
(なごや東山の森づくりの会 http://higashiyama-mori.sakura.ne.jp/

 なごや平和公園自然観察会は,大都市の1つである名古屋市において,貴重な自然が残されているこの平和公園で,毎月第2日曜日の午前中に開催されています.自然を楽しみ,自然と一体となる喜びを知る会です.自然の楽しみ方は多様ですが,特定の人からの説明に頼って知識を増やそうとか,逆に知識をひけらかすようなことはせず,直接,自然を観察し,参画型で自然のたくみさを体感する会です.自然に自然を楽しみ,同好の仲間を大切にする会です.
 この冊子がなごや平和公園の自然を多様に楽しむための一助となれば幸いです.

平成18年6月
伊藤 義人
(『なごや平和公園の自然 2』はじめに より)


『なごや平和公園の自然』
伊藤 義人(著)

価格:\1,200(税込み)

 この冊子は,名古屋平和公園での1年間(平成16年1月〜12月)の自然観察を月ごとにまとめたものです.
 大都市の1つである名古屋市内において,貴重な自然が残されている平和公園で,毎月第2日曜日の午前中に開催されている自然観察会の記録です.
 自然観察は,何のために行うのでしょうか.動植物などの名前を覚えるためでしょうか.あるいは,生物学の勉強を兼ねた趣味でしょうか.聖書にある通り初めに名前ありきで,確かに名前を知ることは楽しみです.しかし,名前を知っているからと言って,実際の自然を見ているにも関わらず,実物をじっくりと観察しない人もいます.自然は,図鑑の中で紹介されているような静止的なものではなく,空間的および時間的に連続したもので,動植物は単独で存在するものでもありません.自然を知るためには,まさに自分をその場におくことが必要です.もっと簡単な例で言えば,自然のにおいや手触りも図鑑では知ることはできません.人間も自然の属性ですので,体全体で自然を楽しみ,自然と一体となる喜びを知るのが自然観察なのだろうと思います.ただし,自然の楽しみ方は多様であり,いつまでたっても,もの覚えの悪い初心者であってもよいと思います.堅ぐるしく考えるのではなく,また,いたずらにたくさんの動植物などの名前を覚えようとするのではなく,自然に自然を楽しみ,同好の仲間を大切にするということでよいと思います.
 その意味で,この冊子がなごや平和公園の自然を楽しむための一助となれば幸いです.

平成16年12月
伊藤 義人
(『なごや平和公園の自然』はじめに より抜粋)