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12月度の観察記録
2016年12月度の観察記録です

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雲はありましたが,晴天で風もほとんどなく芋煮会日和でした.街路の歩道端のキバナコスモス(黄花秋桜,キク科)はまだ花をつけていました.ランタナ(Lantana,クマツヅラ科,和名:七変化(シチヘンゲ))は,花と緑色と濃紺の両方の実をつけていました.イチョウ(銀杏,イチョウ科)は個体差が大きく,すっかり葉を落とした木と,まだ黄色い葉をいっぱいつけた木がありました.クロガネモチ(黒鉄黐,モチノキ科)は,赤い小さな実をたくさんつけていました.サザンカ(山茶花,ツバキ科)の白色と赤色の花が大変きれいでした.新池の水面のスイレン(睡蓮,スイレン科)はほとんどなくなり,オオバン(大鷭,クイナ科)4羽とヒドリガモ(緋鳥鴨,カモ科)6羽が来ていました.カワセミ(翡翠,カワセミ科)も1羽,水面に張り出した枝にとまっていました.葉を落とした実だけが枝についているセンダン(栴檀,センダン科)には,ヒヨドリ(鵯,ヒヨドリ科)が来ていてヒーヒーと大きな声で鳴いていました.

キバナコスモス ランタナ サザンカ(赤) サザンカ(白)

集合時間の1時間くらい前から1人で平和公園の中を散策して種々の写真を撮りました.コゲラ(小啄木鳥,キツツキ科),シロハラ(白腹,ツグミ科),ウグイス(鶯,ウグイス科),ヒヨドリ,アオジ(青鵐,ホオジロ科),雌雄のジョウビタキ(尉鶲,ツグミ科),メジロ(目白,メジロ科)などの多くの野鳥にも出会いました.平和公園の中の多くの樹木は紅葉していて,朝の日差しの中で輝いていました.イロハモミジ(鶏爪槭,ムクロジ科(旧カエデ科))の紅葉は,まだ大変きれいでした.

紅葉したイロハモミジ

次のような写真を撮りました.1)ハクサンボク(白山木,レンブクソウ科(旧スイカヅラ科))の紫色の葉,2)各所のイロハモミジの紅葉,3)モチツツジ(黐躑躅,ツツジ科)の残り花,4)マメガキ(豆柿,カキノキ科)とカキノキ(柿木),カキノキ科)の実,5)柑橘類の畑の実,6)芝生広場などの落葉.

ハクサンボク モチツツジの残り花 マメガキの実 柑橘類の畑の実

集合時間の前に,里山の家の横の道具置場で,寒さで動けなくなった大きな黄色い筋の模様のあるクモとその白い卵鞘の写真を撮りました.2つ目の卵鞘を作り始めて,寒さで動けなくなったようでした.昆虫好きの少年が,そのクモを里山の家の中に持ち込んだところ,少し経つと手の上を動くようになりました.定規で体長を測ると20mmありました.クモの図鑑を開いて調べて,最初は,コガタコガネグモ(小型黄金蜘蛛,コガネグモ科)ではということでした.しかし,コガタコガネグモの体長は8mm〜12mmとありましたので,除外してコガネグモ(黄金蜘蛛,コガネグモ科,体長20mm〜25mm)か頭の模様からムシバミコガネグモ(蝕み黄金蜘蛛,コガネグモ科)のどちらかということになりました.ナガコガネグモ(長黄金蜘蛛,コガネグモ科)を除いて,他のコガネグモ科のクモは名古屋市の絶滅危惧種に指定されています.後で,クモに詳しい人に聞いて同定することになりました.その後,平和公園ではムシバミコガネグモは観察されたことがないので,コガネグモということになりました.道具置場の卵鞘から来春たくさんの絶滅危惧種のコガネグモが生まれるのが楽しみです.

コガネグモ コガネグモの卵鞘

そうこうしている内に,参加者が集まり始め,倉庫の前にリアカーを出して,芋煮会の荷物を準備していました.荷物リストで確認したところ,連絡ミスで食材の豚肉がないことが判明して,すぐに買いに行くことになりました.リアカーに必要な荷物を積み終えてから,その周辺で集まって先月の報告を見ました.保険代は芋煮の代金と一緒に後で集めることにしました.すぐ横のコンクリートの三和土(たたき)で藁叩きをしており,よく声が聞き取れませんでした.

藁叩き

子供たちにリアカーを引かせて出発をしました.急いでいたので,途中ではほとんど何も観察しませんでした.芋煮会の場所へ曲がるところの老木で,昨年観察した越冬中のアカボシテントウ(赤星天道,テントウムシ科)を見つけようとしましたが,一匹の死んだ成虫がいるだけでした.まだ,越冬に来ていないようでした.
早速,芋煮の竈(かまど)用の穴を2人の中学生がスコップで比較的平らな場所に掘ってくれました.火の粉がかかる可能性があるので,荷物置場用の青シートを北側に数m移動しました.また,芋煮の竈から少し南の場所でグリルパンを地面に直接置き,熾(おき)造りも始めました.

竈用の穴掘り 熾造り 熾火入れ

大鍋にサトイモ(里芋,サトイモ科)をまず入れた後で,水を入れようとしたので,鍋を竈においてから水を入れるように言いました.沸騰してから,ゴボウ,豚肉,コンニャク,椎茸,豆腐を入れてもう1度沸騰してから,醤油で味付けをしてネギ(葱,ヒガンバナ科(旧ユリ科))を入れて具だくさんの芋煮は完成しました.味見も兼ねて,昨年と同様に私が最初に芋煮を食べました.多少味は薄かったですが,里芋は十分柔らかく美味しいものでした.大鍋の一杯目はあっという間になくなりました.

サトイモ投入 大鍋の設置 水の投入 ネギ投入

芋煮とパン焼きの燃料のため,太い朽木を崩していたところ,ハサミムシ(鋏虫,オオハサミムシ科)とムカデ(百足,ムカデ綱の総称)が出てきました.コクワガタ(小鍬形,クワガタムシ科)は見つかりませんでした.
芋煮会場の北端で,オニグルミ(鬼胡桃,クルミ科)を男の子がくるみ割りの器具を使って割っていました.男の子は,割れる方向を考えて,クルミを器具に挟まないとうまく割れないと教えてもらっていました.期限切れ間近の固形燃料を使って,網を載せて割ったクルミを焼いていました.焦がしたクルミをやかんに入れ,砂糖を追加してから水をいれて,小さな竈を造ってやかんを熱してクルミ茶を作りました.砂糖は,浸透圧で焼いたクルミの成分を抽出するためだそうです.東北地方で風邪を引いた時に喉の薬用に飲むという説明がありました.紙コップにいれたクルミ茶をもらいましたが,大変熱く口の中がやけどしそうでした.砂糖の入れすぎで大変甘く,あまりクルミの味はしませんでした.

オニグルミ割り オニグルミの焙煎 クルミ茶用の砂糖投入

古い竹を割って,中に2つの7〜8mm大のカナヘビの白い卵を見つけた人がいました.既に,孵化した後で,卵の先端に穴があいていました.

カナヘビの卵

パン生地が多く用意されていたので,子供たちに行き渡ってから,大人たちも竹竿を使ってパンを焼きました.竹で稲のはざ様のものを作って,子供たちが竹の先端につけたパン生地を焼きやすいようにしました.竹が熱せられて節の間の空気が爆発しないようにのこぎりで切れ目を入れました.せっかちな子供は,熾の近くでパン生地を焼き,表面だけが黒くなり中の竹の付近はまだ焼けていませんでした.遠赤外線で15分近く焼くとうまく焼けました.焼けたパンに,カリン,ローゼル,ユズなどの実のジャムをつけて食べました.子供たちは,焼けたパンの表面にいっぱいジャムをつけて食べていました.
マシュマロとリンゴも用意されていたので,串状にさしてグリルパンの上で焼きました.グリルパンの縁に置いておいた薩摩芋は,中がきれいな黄色の美味しい焼芋になり,皆で分けて食べました.

パン焼きの準備 竹の準備 パン焼き パン・マシュマロ・リンゴ焼き

畑班の人達が遅れて参加しましたが,一杯目の芋煮はなく,鍋の半分くらいの芋煮を急いで作り,それを食べてもらいました.最初に食べた男性の1つの里芋が生だったようです.参加者は,大人50名以上と子供8名でした.保険代を入れて,大人400円,子供100円を徴収しました.芋煮を食べて,お金を支払わず早めに帰ってしまった人もいました.
風もなく快適な芋煮会になりました.

観察項目:コガネグモ,芋煮(水,サトイモ,コンニャク,ゴボウ,ニンジン,シイタケ,豚肉,豆腐,醤油,ネギ),パン生地,焼芋,オニグルミ,ジャム(ユズ,ローゼル,カリン),カナヘビの卵殻,ムカデ,ハサミムシ,イロハモミジ,リンゴ,マシュマロ

文・写真:伊藤義人 監修:滝川正子

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2016年12月度の観察記録です
2016-12-31 27

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