このサイト内の検索   
SmartSection is developed by The SmartFactory (http://www.smartfactory.ca), a division of INBOX Solutions (http://inboxinternational.com)
2022年 > 2022年4月度の観察記録
2022年4月度の観察記録
2022年4月度の観察記録です。

Untitled Page

2022年  4月 10日(日)9:30〜12:10

作成:田畑恭子 監修:瀧川正子
写真協力:伊藤義人氏
参加者:大人 24名,子ども 10名 天気:晴れ

春爛漫と表現するのがぴったりな日でした。まん延防止等重点措置が解除され、3ヶ月ぶりの自然観察会は多くの参加者を迎えて、虫網や虫カゴを手にした子どもたちと一緒に次々と生きものに出会いました。

里山の家での持ち込み観察項目:ミルンヤンマのヤゴ,コシボソヤンマのヤゴ,地下鉄の駅から里山の家までの間に採取した植物,オワリサンショウウオの卵塊 

マサキの葉に食痕が目立ち、何のしわざか調べた子どもたちが葉に群がるミノウスバの幼虫を見つけました。オタマジャクシ池の近くでは子どもがホソミオツネントンボを捕らえました。あたりのカラスノエンドウにはアブラムシがたくさんついていて、それを捕食するヒラタアブの仲間の幼虫も数多く見られました。

ミノウスバの幼虫(名古屋平和公園) ホソミオツネントンボ(名古屋平和公園) アブラムシを食べるヒラタアブの仲間の幼虫 (名古屋平和公園)
ミノウスバの幼虫 ホソミオツネントンボ アブラムシを食べるヒラタアブの仲間の幼虫

カラスノエンドウスズメノエンドウカスマグサの見分け方として葉の形状の違いについての説明を聞きました。カラスノエンドウは丸みのある葉の先が少しくぼんでいる、スズメノエンドウの葉は細長く葉先にはくぼみがなく横一線に切れたようになっている、カスマグサの葉の先はとがっているとのことでした。

カラスノエンドウ(名古屋平和公園) スズメノエンドウ(名古屋平和公園) カスマグサ(名古屋平和公園)
カラスノエンドウ スズメノエンドウ カスマグサ

テントウが交尾をしているところが見つかりました。またヒメカメノコテントウは交尾したまま歩き回っていました。水路の脇の柵の杭にはナナホシテントウの蛹や前蛹がたくさん見られました。

交尾中のナミテントウ(名古屋平和公園) 交尾中のヒメカメノコテントウ(名古屋平和公園) 交尾中のヒメカメノコテントウ(名古屋平和公園)
交尾中のナミテントウ 交尾中のヒメカメノコテントウ ナナホシテントウの蛹

見かけなくなったシロバナタンポポがわずかながら咲いていました。黄色いタンポポについてはニホンタンポポとセイヨウタンポポとの見分け方が紹介され、花の付け根の萼が花に沿っているのがニホンタンポポ、反り返っているのがセイヨウタンポポとのことでした。この日は至る所でヤブキリの幼虫が見られみんな同じくらいの大きさなので、ある時期に一斉に卵が孵化したのではという人もいました。

シロバナタンポポ(名古屋平和公園) セイヨウタンポポ(名古屋平和公園) ヤブキリの幼虫(名古屋平和公園)
シロバナタンポポ セイヨウタンポポ ヤブキリの幼虫

この日参加していた昆虫に詳しい大学生のおかげで、この自然観察会で初めて登場するオオワラジカイガラムシのオスを観察することができました。メスを見つけた人が足の数が6本であることを確認しました。アカメガシワの名前の由来となっていると思われる赤い新芽の部分ですが、紅葉のように葉自体が赤いのではなく、表面に赤い粉をまとっていることがわかり、指でこすると簡単にその赤い粉はとれて緑の葉が現れました。

(名古屋平和公園) (名古屋平和公園) (名古屋平和公園)
オオワラジカイガラムシの♂ オオワラジカイガラムシの♀ 表面をこすったアカメガシワの葉

アベマキの雄花がたくさん垂れ下がっていました。雌花を探しましたが少し時期が早いようでした。勢いあまって折れてしまった枝にはクヌギカメムシの幼虫がついていました。ハコベの花の中心に紫色のごく小さな点 があるものを見つけました。写真を拡大すると紫色をしているのはおしべの先の葯であることがわかりました。

アベマキの雄花(名古屋平和公園) クヌギカメムシの幼虫(名古屋平和公園) ハコベの花(名古屋平和公園)
アベマキの雄花 クヌギカメムシの幼虫 ハコベの花

水路の石で見つかったのは自分で作った巣の中にいるトビケラの幼虫でした。口から吐いた糸で小石などをつなげて巣を作るそうです。湿地の入り口のウスノキにはたくさんつぼみがついて花が咲き始めていました。

水路の観察(名古屋平和公園) トビケラの幼虫の巣(名古屋平和公園) ウスノキの花(名古屋平和公園)
水路の観察 トビケラの幼虫の巣 ウスノキの花

いい香りに気づいて探すとゴヨウアケビの花が満開でした。最初は雄花ばかりが目につきましたが雌花もいくつか見つかりました。秋に実がなるのが楽しみだと話す人がたくさんいました。この日2種類目の自然観察会初記録の昆虫はカメノコテントウでした。日本最大クラスのテントウムシで、ハムシの幼虫を捕食します。

(名古屋平和公園) (名古屋平和公園) カメノコテントウ(名古屋平和公園)
ゴヨウアケビの雄花 ゴヨウアケビの雌花 カメノコテントウ

平和公園での観察項目:マサキ,ミノウスバの幼虫,アマガエル,ニホンアカガエルのオタマジャクシ, アメンボ,コバノミツバツツジ,カラスノエンドウ,スズメノエンドウ,スホウチク,ホソミオツネントンボ,カスマグサ,ソラマメヒゲナガアブラムシ,ツマキチョウ,ナミテントウ,ナナホシテントウ,ヒメカメノコテントウ,シロバナタンポポ,ニホンタンポポ,セイヨウタンポポ,ヤブキリの幼虫,アカメガシワ,クコ,トホシクビボソハムシ,オオミノガのミノムシ,ツクシ,オオワラジカイガラムシ,ヒラタアブの幼虫,ハナアブの幼虫,ギシギシ,コガタルリハムシ,ネコハエトリ,アベマキ,クヌギカメムシの幼虫,ヤナギの切り株,キタキチョウ,オオイヌノフグリ,カワゲラの幼虫,ヤマツツジ,ウスノキ,アカマツの切り株,ミツバアケビ,ガマズミ,ゴヨウアケビ,ボケ,ヤマトシジミ,モンシロチョウ,ムネアカハラビロカマキリの卵鞘,ゼンマイ,カメノコテントウ,ヤナギルリハムシ,キムネクマバチ,アオサギ,ウグイスの声
 

  この記事を PDF フォーマットで見る 記事を印刷する 記事をメールで送信

この記事の添付ファイル
ファイル名 掲載日 ヒット
ファイルをダウンロード 4月度の観察記録
2022年4月度の観察記録(PDF)です
2022-4-30 262

ページ移動
良く読まれた記事 2022年3月度の観察記録 2022年5月度の観察記録 次の記事