2022年 12月 11日(日)9:30〜12:30 作成:田畑恭子 監修:瀧川正子 一昨年は新型コロナウイルスの影響で見送った一年に一度の芋煮会を、去年に続き今年も開催することができました。いつも気になる当日の天気ですが、風のない穏やかな好天に恵まれ、集まった大勢の参加者は盛りだくさんの内容を存分に楽しみ、お腹いっぱいになりました。 9時を過ぎると徐々に参加者が集まり始め、分担して用意した食材は大鍋に入れられました。その大なべをはじめ、キャンプテーブルや調理道具、スコップやかまど、バーベキューコンロなどたくさんの道具類をリヤカーに載せました。この日は時間になっても里山の家が開いておらず、開始の挨拶は作業棟前で行いました。重すぎて不安定になったリヤカーは途中で荷崩れする心配もあり、大学生が引き大人たちが左右について運ぶことにして先に出発しました。続いて参加者たちが紅葉の美しい中道を芋煮会の会場に向けて進みました。
会場に着くと、まずキッチンとバーベキューコンロとかまどの場所決めをして、それぞれの準備に入りました。参加者の男性たちがバーベキューコンロを設置するための穴を掘り始めました。小学校低学年の子どもたちは薪を集めに行きました。集めた薪はかまどとバーべキューコンロの脇に積まれました。一方クルミ茶用の小型コンロでは用意した炭に火がつけられました。
この日はお昼頃から風が強くなるとの予報とのことで、バーベキューコンロの穴はいつもより深めに掘られていました。コンロを設置したあと薪が次々とくべられ火がつけられました。クルミ茶作りのコンロでは、クルミ割り器で割ったクルミを網で焼きながら、やかんでお湯を沸かし始めていました。
竹パンを焼くための竹を小学校3年生以上の子どもたちで伐り出しました。同時にマシュマロを焼くための細い枝も用意しました。ノコギリを初めて持つ子もたくさんいました。
クルミ茶用のお湯が沸き、焼いたクルミを投入しました。そしてしばらく煎じるとクルミ茶は完成しました。思ったより濃い色に出ていました。参加者は好みで砂糖を少量加えて味わっていました。その頃熾火に投入された焼き芋もちょうどできあがりました。用意されたサツマイモは、参加者数の半分以下の数だったため、あっという間になくなってしまいました。
バーベキューコンロを取り囲むようにパン焼きの輪ができていました。竹の先に生地を巻きつけて焼きますが、火に近づけすぎると表面だけに焼き色がついて中は生焼けということになってしまいます。芋煮会に何度も来ている子どもたちはそのあたりのコツを心得ていて、上手に焼いていました。焼けたパンに参加者から供された手作りのジャムをつけて食べる人もいました。その頃には芋煮もできあがり、仕上げのネギが投入されました。
できあがった芋煮は、自分でよそう人、よそってもらう人、さまざまでしたが、下の方から大きくかきまぜながらよそわないと、具が片寄ってしまうと声をかける人もいました。芋煮はたっぷり過ぎるほどの量で余ってしまわないかと心配しましたが、中には3杯4杯とおかわりする人もいて、無事完食しました。
みんなで後片付けをしたあと、振り返りをしました。みんな口々に楽しかった、美味しかった、また来たいと話しました。今年も四季折々の生きものたちの姿に感動した体験や生きものの持つ不思議さの発見と出会いの場となったこの森の豊かさに感謝して一年の締めくくりとしました。
最後に、この日は従来の自然観察会のような観察項目の共有はしませんでしたが、森に入った子どもたちが次々と見つけてきた生きものを写真で紹介します。
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12月度の観察記録
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| 2022-12-30 | 207 | |
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