2024年 11月 10日(日)9:30〜12:00 作成:田畑恭子 監修:瀧川正子 屋外で過ごすのにちょうどいい気候になりました。里山の家の前の道路には、東山動植物園に向かう車の長い列ができていました。くらしの森にも多くの家族連れが訪れる中、いつも以上に子どもの参加者の多い自然観察会となりました。 最初にカエル池の近くのマサキを観察しました。毎年この時期のこのマサキでは、たくさんのミノウスバが産卵に訪れる様子を見てきました。ミノウスバは昼行性のガの仲間です。しかし今年は例年のように群がるように集まることはなく、かろうじて産卵中のメス一頭とその近くにとまっているオスを確認できただけでした。よく見るとマサキには花が咲いていました。マサキの花を観察するのは6月が多いのですが、今年は夏の猛暑の影響なのか、この秋の温かさのせいか、季節を間違えてしまったようです。
そのほか色づいたカラスウリの実やツチイナゴが見つかりました。葉の上でワカバグモがハエの仲間を捕食していました。
先月も観察した大量に実をつけたオオオナモミが熟していました。子どもたちが実を手に取って、洋服や帽子につけたり、投げたりして遊んでいました。一人の参加者がエノキの葉の表にアカボシゴマダラの幼虫を見つけたと聞いて、どこにいるかみんなで探しました。葉の色とよく似ていて、見つけるのに時間がかかりました。よく探すと別の葉にも同じくらいの大きさの幼虫がいました。
中道沿いのキノコの大きな株が目を引きました。オオワライタケと言い毒があるそうです。
炭焼き広場の東側の崖で子どもたちがはしゃいでいました。小さな崖ですが、子どもたちの冒険心をくすぐる要素は備えているようです。ユキヤナギに白いものがついていました。一見花が咲いているように見えましたが、花ではなくイセリアカイガラムシでした。また、ガガイモが巻きついて実がなっていました。
炭焼き広場のウバメガシには今年もドングリがなっていました。このドングリは去年初めてなっているのに気づいたものです。中道ではコナラのドングリも観察しました。先月はアベマキのドングリが大量に落ちていましたが、この日は地面に落ちたドングリから根が出ているものや、根がある程度長く伸びたあと、その根の付け根から芽が出始めているものが見つかりました。
この森で食べられる木の実のうち、美味しさで1,2を争うと言われるのがシャシャンボです。ちょうどいい具合に熟す時期が来ていて、みんなで食べました。子どもたちも「甘い」、美味しい」、「ちょっとすっぱい」など口々に感想を言い合いました。そこへシラタマホシクサの枯れた花を取ってきた参加者がいました。調べると花の付け根には硬いごく小さな種があり、注意深く取り出しました。家で発芽させても、なかなかうまく育たないそうです。
久しぶりにキラニン道路を上ってアキノキリンソウが咲いているのを見に行きました。アキノキリンソウはくらしの森では数が少なく、ここでだけ見られるとのことでした。
そのまま展望広場まで登りました。樹高の低い針葉樹が何本か生えていて、ネズミサシかハイネズか、ということでしたが、決め手がなくその場ではわかりませんでしたが、後日ネズミサシとの指摘がありました。白っぽい実をつけていました。またすぐ近くの地面にマメガキが枝ごと落ちていて、その近くにはマメガキはないはずなので、カラスが運んで来たのだろうと予想しました。広場の近くにはアカマツが見られ、松ぼっくりが落ちていました。マツタケはアカマツ林に生えますが、残念ながらここではその条件は整っていないようでした。
この日はたくさんのドングリを観察しましたが、展望広場の近くにはスダジイの木があり、殻斗を伴ったドングリがいくつも落ちていました。スダジイは小さいながらもそのままでも食べられるドングリとして知られ、硬い殻を歯で割って食べてみて「美味しい」と言う参加者もいました。最後にこの日拾ったいろいろなドングリを並べてみました (左からアベマキ、スダジイ、ウバメガシ、アラカシ、コナラ) 。
帰り道では中道の脇のウマノスズクサが保護されているのを見ました。ウマノスズクサはジャコウアゲハの食草ですが、数が少ないため草刈りの時に刈り取られてしまわないように目立たせてありました。
この日のアクシデントは、参加者の男の子がムカデに噛まれたことで、とても心配しました。観察会の終了時点では強い症状は出ていないようでしたがその後の経過が気になります。来月は芋煮会ですが、肝を冷やすような出来事が起きないことを願います。
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| 2024-11-24 | 8 | |
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2024年12月度の観察記録
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