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2013年 > 11月度の観察記録
11月度の観察記録
2013年11月度の観察記録です。

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9月の観察会でめずらしく雨が降りましたが,今回また朝から雨でした.ビニル合羽と長靴を履いて,傘を差して歩きました. 暑くも寒くもなく,雨に濡れたサクラ(桜,バラ科)やト ウカエデ(唐楓,カエデ科)の紅葉は大変きれいでした.新池の自由水面も少しずつ広がり,南側排水路には雌雄のヒドリガモ(緋鳥鴨,カモ科)が13羽来てい ました.北側の水辺にも2羽のヒドリガモがいました.バン(鷭,クイナ科)も1羽だけいました.土手のセンダン(栴檀,センダン科)は,葉が少なくなり, クリーム色の実が目立ちました.センダンの実はまだ随分残っていましたが,ム クドリ(椋鳥,ムクドリ科)は電線に数羽とまっているだけで,実を食べに来ませんでした.参加者は,雨なので多分10名程度だ ろうと早く来た人達で話していましたが,予想通り参加人数は大人11名と子供2名でした.

紅葉したトウカエデ 雨の中のヒドリガモ ムクドリ

里山の家の前に縁台が雨で出せず,隣りの倉庫のコンクリートのたたきの上に,アルミの折りたたみの台を倉庫から出してき て,その上に先月の報告や持ち寄ったものを置いて集合場所にしました.まず,参加者が持って来た直径15cm程のオニユズ(鬼柚子,ミカン科,別名:獅子柚, 大柚子)の実を観察しました.包丁で半分に横割りすると,真中の果肉は夏みかんのようで,皮の下の白い中果皮(アルベド)は2cm近くもありました.道の 駅などではオニユズは,たまに見かけるようですが,商業生産はされておらずスーパーでは見ないものです.観賞用や風呂に入れるのが普通だそうですが,マー マレードにしたものも持ってこられたので,クラッカーに付けて食べました.苦みもなく大変おいしいものでした.柚子ほどの強い香りはありませんでした. 40%くらいの砂糖を入れたそうです.お代わりをして食べた人もいました.

切断したオニユズ

先月の報告をまず見ました.外来種のハバヒロカマキリ(幅広蟷螂,カマキリ科)は,名古屋市内の数カ所で見つけられました が,平和公園ではその後も見つからなかったそうです.何故,豊田市で多く見られるのか疑問が出ました.ドングリの写真を見て,平和公園には,9種のドング リの実をつける木があることが話題になりました.スダジイ(すだ椎,ブナ科)は,平和公園にはないですが,名大構内にはあります.
マユタテアカネ(眉立茜,トンボ科アカネ属)の写真を見て,アカトンボの定義が話題になりました.アカトンボは学術用語ではないですが,よく使われる定義 は次の2つです..肇鵐槎椒肇鵐棆淵▲ネ属(アカトンボ属)に分類される種,▲レンジ色や赤色の体色のトンボすべて(イトトンボは除く).
,鬚箸譴弌ぅΕ好丱トンボ(薄羽黄蜻蛉,トンボ科ウスバキトンボ属)やショウジョウトンボ(猩々蜻蛉,トンボ科ショウジョウトンボ属)はアカトンボでな いことになります.△諒が一般の人はわかりやすいと思います.真っ赤なアキアカネ(秋茜,トンボ科アカネ属)が,秋になると山から里におりてきますが, 普通のアカトンボは,秋だけの生き物ではなく,森と水のある雑木林で若いときを過ごすということが説明で強調されました.
次に,水田で見つかった鳥の巣2つを里山の家から持ち出してきて観察しました.1つはお椀型で多分ヒクイナ(緋水鶏,クイナ科)のものですが, もう1つは 紙袋に入れてあり,かなり壊れていて判別がつきませんでした.オ オヨシキリ(大葦切,ヨシキリ科)を見た人がいたそうですが,オオヨシキリの巣は,比較的 深い筒状ですので該当しないようです.

【外部リンク】ヒクイナを探す(常陸の国の鳥だより)

【外部リンク】オオヨシキリの巣 (幻の那須南)

ヒクイナとオオヨシキリの巣

水田のモミの半分は,スズメ(雀,スズメ科)に乳液状のデンプンの時に吸い取られていたそうです.スズメと人が収穫を分か ち合ったというべきでしょう.最近,ハンノキ池周辺で,アカショウビン(赤翡翠,カワセミ科)が出て,多くのカメラマンがきていたそうです.私も昨年,ア カショウビンを平和公園で見ました.里山の家のすぐ外のクスノキ(樟,クスノキ科)の根元に,雨の中をハクセキレイが2羽来ていて,しきりに何かを ついばんでいました.

ハクセキレイ

里山の家を出発して最初に炭焼広場の畑に行きました.サツマイモ(薩摩芋,ヒルガオ科)のベニハル カ(農林64号)を畑班が雨の中で収穫していました.種芋を植えたあと,2週間後に蔓をとって植えたもので,小さめの芋が多くとれていました.子供達もス コップで芋を掘り出して喜んでいました.観察会全員分の芋をもらいました.ベニハルカは,ベニアズマ(紅東)より1.5倍高いそうです.畑には,わずかに 芽が出たミズナ(水菜,アブ ラナ科)と,立派に生長したサトイモ(里 芋,サトイモ科)がありました.

サツマイモ掘り ミズナ畑 サトイモ

久しぶりに芝生広場を突っ切って北の雑木林に入りました.道の両側に,鉛毒のため雑木林に入らないように縄がはってあるの にも慣れたという感想が出ました.少し行ったところでコ シアブラ(濾油,ウコギ科)の木を見つけました.最初,小葉が3枚のタカノツメ(鷹爪,ウコギ科)かと思いました が,小葉が5枚あり,コシアブラであることが分かりました.タラノキ(?木,ウコギ科)の芽のようにウコギ科の新芽は,天ぷらなどにして食べるという説明 がありました.
次に,アズキナシ(小豆梨, バラ科)を見つけました.実が付いていないのでよくわからず,葉の裏が白いのでウラジロ(裏白,ウラジロ科)ではという人もいました.

コシアブラ タカノツメ アズキナシ?

ヤマノイモ(山 ノ芋,ヤマノイモ科)をいくつか見つけました.種が付いているものもありました.笹藪の中で,自然薯を掘り出した大きな穴を見つけました.径が30cmく らいの穴で,男の子が片足を入れてみると,お尻近くまで入り,90cmくらいの深さであることが分かりました.公園で何かを採取することは法律で禁止され ていますが,ある程度の有効利用のための採取はよいとしてもが,少なくとも穴を埋め戻すくらいのマナーは必要と思います.
独特の形の小葉のヒメウコギ(姫五加木,ウコギ科)を見つけました.食べてもうまいという指摘がありました.山側から道の方にまっすぐに伸びてきているツ タ(蔦,ブドウ科ツタ属)も見つけました.伝う適当な木がなく,光を求めて小径に伸びてきていて印象的な景色になっていまし た.
ヒメコウゾ(姫 楮,クワ科)を見つけて,枝を折ろうとしましたが,なかなか折れませんでした.紙にするのは茎の皮で,カセイソーダで煮て繊維を取り出すそうです.直ぐ横 にクサギ(臭木,シソ科)もありましたが,もう花も実もついていませんでした. 赤い実のついたフユイチゴ(冬苺,バラ科)が,道の片側に群生していました.実を食べた人もいましたが,まだ酸っぱかったようです.ヤマノイモ(山の芋,ヤマノイモ科)のムカゴをまた見つけて,比較的大きなムカゴ を数名が食べました.

ツタ ヒメコウゾ フユイチゴ ヤマノイモのムカゴ

ユーカリ畑横のゴンズイ(権 萃,ミツバウツギ科)とアオツヅラフジ(青 葛藤,ツヅラフジ科)とチャ(茶, ツバキ科)の花を観察しました.ゴンズイの赤い実は裂けて黒い種が見えました.アオツズラフジの実は薬効があり有毒と言われていますが,数名の人が食べ, うまくないという感想がでました.中の種がアンモナイトの形をしているのを確認しました.赤い実のついたガマズミ(莢?,スイカズラ科)と青い実のつ いたノブドウ(野葡萄,ブド ウ科)も見つけました.ノブドウの実を食べた男の子から葡萄のような味は少しするがうまくないという感想が出ました.

ゴンズイ アオツヅラフジの実 チャの花とガマズミの実 ノブドウ

赤い実のついたソヨゴ(冬 青,モチノキ科)と3枚の小葉のタカノツメをいくつか見つけました.毛のついた葉を持つキウイ(kiwifruit,キウイ科)も道端で見つけました.小 さい実が付くそうです.鳥が種を運んだのかもしれないという感想が出ました.

ソヨゴの実

アカマツ林を造るために,森づくりの会が除草した場所に行きました.アカマツ(赤松,マツ科)の数cm丈の実生を5〜6つ見つけました.陽が当たるよう なったので,ある程度生長しそうでした.ヒサカキ(姫榊,ツバキ科)とシャシャンボウ(小小坊,ツツジ科)を観察して,葉の尖端の形の違いによって見分け るという説明がありました.枯れたアカマツにヒトクチタ ケ(一口茸,タマチョレイタケ科(旧サルノコシカケ科))が付いているのを見つけました.サルノコシカケ(猿腰掛(総称),サ ルノコシカケ科)のように堅そうに見えましたが,取って触ってみると,中は空洞で柔らかい感じでした.ツクツクボウシ(つくつく法師,セミ科)の小さな抜 け殻もここで見つけました.今年は,かなり遅くまで鳴いていたという感想がでました.里山の家近くに降りてきたときに,雨が丁度やみました.

アカマツの実生 ヒトクチタケ

里山の家で感想会をしました.紅玉のケーキと梨がふるまわれました.大変おいしいケーキで,参加者も少なかったので2つ以 上食べた人もいました.静かな雨の中は風情があり良かったという感想が出ました.女の子からは,雨の中のイモ堀りが楽しかったという感想が出ました.も らったベニハルカを分けてから解散しました.雨の中の森の散策を楽しんだ晩秋の観察会になりました.

観察項目:オニユズ,オニユズのマーマレード,水田にあった鳥の巣2つ,サツマイモ畑,カナヘビ,コシアブラ,アズキナシ,ヤマノイモの採掘穴,道に伸び たツタ,ヒメコウゾ,フユイチゴ,カケスの鳴き声,ヒメウコギ,ヤマノイモのムカゴ,キウイ,ゴンズイ,チャの花,アオツヅラフジ,タカノツメ,アカマツ の実生,ヒトクチタケ,ウラギンシジミ,バッタ,ヒサカキ,シャシャンボ

文・写真:伊藤義人 監修:滝川正子

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2014-2-9 177

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